キャッシュカードや通帳による不正引き出し
キャッシュカードや通帳を犯人が不正に取得する等によりお金が引き出される犯罪ですが、多くの人は 「カードがなくなっても被害には遭わないよ」と思っていることでしょう。
もしも、生年月日を暗証番号に使用している人が、免許証の入った財布を盗まれたらどうなりますか?
もしも、車のナンバーを暗証番号に使用している人が、車上荒らしに遭って財布を盗まれたらどうなりますか?
これでも本当に大丈夫と言えるのでしょうか?
このサイトでは、どのようにカードや通帳が犯人に渡り、そして引き出されるのかを手口ごとにご紹介します。
キャッシュカードの偽造
どうやって偽造されるの?
一般的には「スキマー」という機械を使ってスキミングが行われます。
例えば、簡易な鍵の付いたロッカーを開錠し、カードを取り出して機械でデータを読み取るケース。
また、暗証番号方式の貴重品ボックスやコインロッカーなどの近くに隠しカメラをしのばせ、盗み出した暗証番号で開錠し、カードのデータを読み取るケースなどが考えられます。
どうしたら被害を防げるの?
まずは、偽造が困難な「ICキャッシュカード」への切替をお勧めします。
また、ロッカーなどに入れていた荷物や衣服等の状態に違和感を感じた場合は、カードが手元にあっても銀行へ連絡しカードの利用を止める、あるいはATMコーナーで暗証番号の変更を行うなど、予防的な対処をすることをおすすめします。
被害に遭ったらどうしたらいいの?
すぐに銀行へ連絡するとともに警察に被害を届け出てください。
クレジットカードなど、他のカード類も被害に遭っているかもしれませんので注意してください。
キャッシュカードや通帳の盗難
どうやって盗まれるの?
実際にカードや通帳が盗難に遭った事例の多くは以下の4パターンです。
どうやったら被害を防げるの?
まずは、カード類を「長時間手元から離さない」「容易に他人に奪われる状況を作らない」ことです。
また、犯人が推測しにくい暗証番号を使用しておくことが大事です。決して「生年月日」「電話番号」「車のナンバー」「住所の番地」「連続した数字」など、容易に推測できる番号を使用することは避けてください。
心当たりのある方は、速やかにATMコーナーで暗証番号の変更を行ってください。
被害に遭ったらどうしたらいいの?
すぐに銀行へ連絡するとともに警察に被害を届け出てください。
その際には、他に盗まれたものがないかどうかよく確認してください。
カードの詐取
カードの詐取とは?
犯人が警察官や金融機関職員を騙り、キャッシュカードを騙し取る手口です。
例えば、「あなたの個人情報が漏れていて、預金を払い出される心配があるので、被害に遭わないようにカードを新しいものに切り替えます」「あなたの口座から預金が不正に引き出されていますので、預金を取り戻すためにカードが必要になります」といったような内容の電話が入ります。
カードを取りに来た者は暗証番号も聞き出し、いとも簡単にお金を引き出すといったカラクリです。
どうしたら被害を防げるの?
相手が誰であろうと、決してキャッシュカードを渡してはいけません。
暗証番号も絶対に教えないでください。
被害に遭ったらどうしたらいいの?
すぐに渡してしまったカードの発行機関全てに連絡を入れるとともに、警察に被害を届け出てください。
<ワンポイントアドバイス>
偽造・盗難カード等による犯罪被害を最小限にとどめるため、以下の機能をぜひ活用してください。
- 1日あたりのキャッシュカードご利用限度額引き下げ
- 夜間取引制限
- 他行・コンビニATM取引制限
- 総合口座貸越のATM等取引制限