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ベテランFPが提案する「ボーナス」の“計画的”な使い方

会社員のお財布に余裕をもたらすボーナス。せっかくなら上手に活用したいですね。衝動的に使って後悔しないためには、使い道を3つに分けて考えるのがおススメです。

「今でしょ!支出」を見極めよう

お金を貯めるのは、最終的には使うため。今の生活のために使うのか、将来、必要になるときに備えて貯めておくのか。将来への備えはもちろん大事ですが、今しかできないこともあります。今、必要だったり、幸せな時間を手に入れることができたり、満足できるのなら、お金を使う価値がありますね。旅行、趣味やスポーツの費用、勉強、値の張る衣類の購入、家具や家電製品の新調など。

まとまった金額でもらえるボーナスは、こういった支出の予定がある人には嬉しい制度。今年のボーナスでは、何を買おうか、何をしようか、あれこれ計画を立てて楽しみたいものです。その際、これは本当に「今でしょ!支出」なのかも、ちょっと冷めた目で見つめたいですね。

予備費や、資産への追加入金にも割り当てたい

お金の管理をするとき、計画通りにいかずに困ってしまうのは、予定外の出費が生じた時。でも、人生にはそもそも予定外の出来事が付きものです。それなら準備をしておけばいいわけで、毎月振り込まれて使う生活費(普通預金)、将来のための資産(定期預金など)の中間に、予定外の出費に使う予備費を取り分けておきましょう。

普通預金に多めに残しておいてもいいのですが、生活費との区別がつきにくいのが難点。予備費の預け先として向いているのが貯蓄預金です。現在は低金利のため、金利は普通預金と変わりませんが、ズルズルと生活費に流用しないよう分けておけるのがメリット。総合口座に貯蓄預金を組み入れている銀行もあり、キャッシュカードを使って、いつでもATMから入出金ができます。またインターネットバンキングで、普通預金と貯蓄預金の振替もできます。

ボーナスを利用して生活費1か月分程度の予備費を確保しておくと、毎月の生活にも安心感が生まれ、ボーナスでの「今でしょ!支出」も心置きなくできます。予備費を持っていない人は、次のボーナスでぜひ検討してください。さらに、資産形成にも一定額を振り向けたい。ボーナスでの資産形成には、どんな方法があるでしょうか?

定期預金やNISA口座への入金

資産の基本はやはり元本安全な定期預金です。ボーナスからも定期預金に預けておきたい。窓口、ATM、インターネットバンキングで預けられるほか、銀行に自動積立定期預金の申し込みをしているなら、毎月の積立に加えて随時入金の扱いで預け入れできます。

すでに定期預金がある程度貯まっているなら、もっと金利の高い商品も検討してみましょう。個人向け国債などが候補になります。少額投資非課税制度のNISA口座を利用して、タイミングを見て株式や投資信託を購入する方法も。仕事が忙しい、買い時の見極めが難しいと感じるなら、ボーナスからはまとめて入金し、投資するにあたってはそこから積立にする手もあります。

このようにしてボーナスを、「今でしょ!支出」、予備費、資産形成の3つに使い分けたいということです。それには、ボーナスが自由に使える状況でなければなりません。すでにボーナス払いのクレジットカードの引き落としの予定があるなどという人は、自由に使えるお金が減ってしまいます。

日常のお金の管理がボーナスに影響する

ボーナスを丸ごと使うには、月々の収支がきちんと取れていることが前提になります。生活費の不足分をボーナス払いで補てんしなくて済むように管理すること(クレジットカードを多用している人は要注意)、また前半にも書いた通り予備費を設けて予定外の支出をカバーすることで、ボーナスをしっかり残せるようにします。月々の収支が取れていれば、ボーナスが減る、あるいは出ない事態になっても、生活を維持できるというリスク管理にもなります。

ボーナス支給前には、今だけではなく、今後3~5年程度の生活の予定を思い浮かべて、必要なもの、欲しいものを考えておきましょう。

支給されたら、まず、この半年間に予備費から引き出した分を補てんし(予備費を使わずに済み、全額残っているなら必要なし)、「今でしょ!支出」を見極めて予算を立て、残りは資産形成に回します。その年により、「今でしょ!支出」を優先する、資産形成に重点を置く、等分にするなど、自分が納得いくバランスで使い道を決めます。

月々の収入は、そのほとんどを日常生活の維持のために使わざるを得ません。その点、ボーナスは自由度の高い使い方ができます。今を充実させつつ、将来にも備えるような使い方を積み重ねていけたら、思い出や、愛着のある備品、キャリアアップなどを手に入れながら資産を形成することができます。

<著者プロフィール>
ファイナンシャルプランナー坂本綾子
20年を超える取材記者としての経験を生かして、生活者向けの金融・経済記事の執筆、家計相談、セミナー講師を行っている。

【関連リンク】
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