住宅購入前の情報収集にお役立てください
マイホームを購入するにあたって、どのような家にしようか迷いますよね。この記事では家を選ぶうえで検討すべきポイントをご紹介します。
自分に合った物件を考えるうえで、まず悩むのが一戸建てかマンションどちらにするか。
いくつかのポイントから比較してみましょう。
マンションの維持費としては、管理費・修繕積立金・固定資産税・駐車場代等があります。注意したいのは管理費・修繕積立金です。新築時は少額ですが、年数経過に応じて金額が上がることが一般的です。住宅ローンを完済しても維持費の支払いは続き、退職後に負担が増える可能性もあるので、余裕をもって支払えるようにしておきましょう。
一戸建ての維持費としては、固定資産税等が主なものになります。快適な住居を保つには、ある程度のメンテナンス費用を確保する必要はありますが、強制ではありません。現在の収支状況や将来のイベントに応じて金額を柔軟に変更できる点は、一戸建ての特徴と言えるでしょう。
マンションは駅からのアクセスが良いことが多いです。
株式会社不動産研究所が作成した「首都圏新築分譲マンション市場動向
2022年12月」では、首都圏の新築マンションの最寄り駅からの平均所要時間は7.5分となっていす。駅直結という住み方を実現できるのも、マンションならではの特徴と言えるでしょう。
一方、一戸建ての立地は駅から離れたエリアになることが多いです。首都圏であればバス等の公共交通機関もありますので、不便さを感じることは少ないでしょう。また、繁華街から離れているため、比較的静かで落ち着いた住環境が手に入ります。
一般的に同じ間取りであってもマンションより面積が広いため、広々としたリビングやテレワーク用、趣味用のスペースを設けたりすることもできそうです。
マンションは集合住宅であるため、上下左右に生活音が響くことがないように気を配る必要があります。しかし、ワンフロアで段差が少ない分、家事動線が良く、高齢になっても生活しやすい環境と言えます。
また、マンションの規模にもよりますが、数年に一度理事会への参加が必須となっています。
一戸建ては、マンションに比べて窓などの開口部が多いため外からの音は入りやすいですが、建物の独立性が高いので、周囲への生活音を配慮する必要はほとんどありません。
また、敷地内に駐車・駐輪スペースを設けられるため、家族で出掛けたり、まとまった量の買い物をするとき、重たい荷物をすぐに運びこめるのは大きな魅力です。
管理・セキュリティの充実は、住みよい環境を保つうえでも重要です。
マンションでは基本的に管理会社が共用部分の清掃や設備のメンテナンス、修繕等の管理を行います。セキュリティ面では、最近はオートロック・防犯カメラが標準設備となっているため、防犯性が高く安心です。
一戸建ての場合は、全て自主管理です。周辺の清掃管理やセキュリティを充実させようとすると、自身の手間や費用がかかります。家をきれいに長持ちさせるためには、定期的なメンテナンスや修繕を行う必要があり、資金も含め前もって計画を立てておくことが大切です。
新築物件・中古物件ともに、購入時にはさまざまな費用が掛かります。そのなかでも不動産業者に支払う仲介手数料は、売買価格によって金額が異なり、費用負担も大きいことから事前によく確認する必要があります。
仲介手数料の上限額は以下の通りです。
売買価格 | 仲介手数料 |
---|---|
200万円以下 | 取引価格×5%+消費税 |
200万円超~400万以下 | 取引価格×4%+2万円+消費税 |
400万円超 | 取引価格×3%+6万円+消費税 |
なお、新築物件では仲介手数料がかからないことが多いですが、土地の売買や仲介物件の場合は仲介手数料が必要です。
新築の場合、マンション・戸建てともに、資産価値は購入直後に2~3割近く下落します。新築物件の販売額には、不動産業者の利益や広告費などが上乗せされているからです。その後は5~10年程度をかけてじわじわと価値が下落していきます。
築10年程度経過した中古物件の資産価値は、需給に応じておおむね横ばいに推移する傾向があります。ただし、中古戸建ての場合、建物の価値はほぼなく、資産価値の大部分は土地の価値です。
新築物件・中古物件ともに資産価値にはエリアや駅からのアクセスなどが大きく影響します。そのため例えば地域の再開発などが始まれば、年数が経過していても資産価値が跳ね上がることがあります。
新築物件の設備は最新またはそれに近いものとなります。耐震性や断熱性・防音性などの技術は日々進歩していますので、新築に住めば優れた住環境を手に入れることができます。
中古物件だと基本的に設備が古いことが多く、経年劣化もあるので耐用年数には要注意です。最近は、リフォームやリノベーションを行ったうえで販売されている物件もあり、設備も新しく、デザイン性にも優れ、新築にも見劣りしないようなものもあります。一方で、購入後にリフォームが必要なケースもあるため、購入前に現状の把握とリフォームが必要な箇所をよく確認しましょう。
さらに、中古物件で注意すべきなのは、耐震性能です。築年数が古い物件は、現在の耐震基準を満たしていないことが多いため、必要に応じて耐震診断や補強工事を行っておくと安心ですね。また、耐震基準によっては住宅ローン控除の対象にならないこともあるため注意が必要です。
建売(分譲)住宅は、間取り・設備・建材等が、メーカーによってある程度決められている「規格品」です。完成している物件であれば実物を見て判断できるので、実際に暮らすイメージを持って購入することができます。未完成の物件でもモデルルームなどでおおよそのイメージを掴むことができ、さらに物件によっては間取りや仕様の一部をオーダーすることもできます。ただし、あくまで規格品のため、こだわりがある方には物足りないかもしれません。
一方で、注文住宅は、自由度が高く自分たちで決められることが多い「オーダーメイド」と言えます。こだわりを強く反映できる点は魅力的なメリットですが、その分自分たちで決めることが多いため、迷ってしまったり打ち合わせが長期化してしまうこともあるようです。
ハウスメーカーや工務店によって自由度が異なるため、希望のマイホームを実現してくれるメーカーを選ぶことも大切です。
建売住宅は設備や建材の一括購入により仕入れコストが安くなるため、同じような間取りや設備の住宅をつくると注文住宅よりも価格が抑えられる傾向にあります。
注文住宅は、すべての要望を取り入れると思っている以上に高額になることがあります。あらかじめ予算を決め、こだわるポイントを明確にし、優先順位をつけておくことが大切です。
建売住宅は、建物が完成していればすぐ入居できます。もし契約時点で未完成でも、建物の完成を数ヶ月ほど待てば入居することが可能です。
注文住宅の場合、すぐ入居はできません。ハウスメーカーに相談する時点でまだ土地を持っていない場合、入居までには数ヶ月~1年以上はみておく必要があります。希望する条件に合う土地探しから始めることになるためです。
土地がすでにある場合は、建物の完成を数ヶ月待つだけです。とは言え予算と相談しつつ、理想を叶えられる家を実現するための入念な打ち合わせが必要になります。ゆえに、建売住宅よりも時間がかかる可能性があることを頭に入れておきましょう。
マイホームのさまざまな選択肢を比べてみましたが、それぞれに魅力的な点、気にかかる点があったのではないかと思います。
マイホーム選びで特に重要なポイントは、ご自身の家族構成やライフスタイルに合う住まいを選ぶことです。
それぞれのメリット・デメリットを比較し、より理想に近いマイホームを見つけたいですね。
「ちばの住まいコンシェルジュ」では、お客さま様の希望や予算にあった不動産会社・建築会社をご紹介いたします。また、検討を進めるうえで困ったことやお断りする場合もお手伝いさせていただきます。
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