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ちばぎん
地域のこと
2023.12.14

子育てに適した住環境とは?子育て中のパパママにリアルな声を聞いてみました

マイホーム購入を検討する際、お子さんがいる世帯や今後子育てを考えている世帯にとって、「子育てしやすい住環境かどうか」は気になるポイントのひとつですよね。しかし、「子育てしやすい環境」といっても、具体的に何に注目すべきか実はよくわからない方も多いのではないでしょうか。
そこで、子育て中のパパママ287名に、現在のお住まいの周辺環境で満足していることと不満に感じていることを聞いてみました。マイホームを購入したきっかけや、購入時に重視した点も交えながら、パパママから挙がったリアルな声をご紹介します。

目次
  1. 1.住まいの周辺環境への満足度・満足している点
  2. 2.周辺環境で不満に感じる点
  3. 3.マイホームを購入した方に購入のきっかけを聞いてみました
  4. 4.マイホームを購入するときに重視した点
  5. 5.まとめ

1. 住まいの周辺環境への満足度・満足している点

子育ての観点から、自宅周辺環境の満足度を287名に聞いたところ「満足」が134人で47%、「やや満足」が129人で45%と、やや満足以上が90%を超える結果となりました。周辺環境について、ほとんどの方がおおむね満足していることがわかります。
では、どのような点に満足しているのでしょうか。

周辺環境で満足していることの上位に選ばれた項目を見ていきましょう。
1位は「周辺の防犯・治安」でした。具体的には、「子ども会や町内会など地元の方々と触れ合う機会が多く、不審者による事件等の恐れが低い」や「古くからある住宅街であり近隣住民ボランティアによる通学時の見守りがあるため、働いている身としては学童の利用がない時でも安心」、「公園に防犯カメラと子どもの手の届く高さに通報ボタンが設置されたことで、安心感が高まった」などの声が挙げられました。子どもを見守る地域の目があれば、外遊びをする子どもにとっても、家から子どもを送り出すパパママにとっても安心ですね。

続いて2位は「幼稚園や小中学校の利便性」でした。「幼稚園や保育園が、通勤経路や最寄り駅からも近く、送り迎えがしやすいエリアにあって便利」という意見や、「小学校や駅までの道のりが平坦で歩道も広く、大通りに面しているため安全」「遊歩道があり、通学の際に自動車の通らないところを使える」などが見受けられました。なかには「自宅から小学校が近く、学校が近い=公園や公民館、駄菓子屋併設の文具店なども近くにあるのでなにかと助かる」という子どもにとっても嬉しい声もありました。将来子どもが通うことを想定して、周辺環境を見ておくことが重要ですね。

3位以下は順に「実家との距離」「公園などの遊び場」「医療機関の利便性」という結果となりました。
「実家との距離」では、「実家が近いので、子どもの急な病気や学校からの呼び出しに対応してもらえて助かっている」や「急な仕事で子どもの迎えに行けないときにも対応してもらえる」「学校から帰ってからの時間を親に見てもらえる」というコメントが多数寄せられました。特に、共働き世帯にとって育児のサポートが受けられることは、かなり心強いようです。

また「公園などの遊び場」では、「徒歩圏内に大きな公園があり、散歩や運動に子どもを連れ出しやすい」や「子どもが飽きない遊具付きの遊び場がある」という声が挙げられました。自然に触れながら思いきり体を動かせることからも、近くに公園があることは必須条件との意見もありました。さらに、遊具がある公園なら子どもたちもより楽しく遊べそうですね。

そして「医療機関の利便性」では、「子どもの発熱時等、小児科だけでなく救急外来やその他クリニックも充実しているため、かかりつけが休診日でもどこかで診てもらえる」や「周辺に病院が多く、土曜日も見てくれるところが複数ある」という意見が見受けられました。「実家との距離」の項目とも通じるところがありますが、子どもの急な発熱など、いざというときに対応してもらえるところがあると安心ですね。

2. 周辺環境で不満に感じる点

続いて、これもあればよかった!という点や、不満に感じていることも聞いてみました。
1位は「周辺の歩行時の安全性」です。具体的には「学校までの道のりに交通量の多いところがあり、歩道も狭いので子どもを歩かせるのが怖い」や「小学校へ行くまでに大通りを渡る必要があり、朝は交通量が多く心配」「道路にガードレールがなく、側溝(そっこう)に蓋がされていないため危険」「坂が多く、ベビーカーを押して散歩をするのがとても大変」等、子どもの歩行だけでなくパパママにとっても不安・不便という声が多数挙げられました。通学路や駅までの道のり等、よく利用する道路に関しては、実際に歩いてみて交通量を確認したり歩道が整備されているかなどをチェックしておくと、住んでから後悔することが少なくなりそうですね。

続いて2位は「医療機関の利便性」です。「医療機関は近くにあるものの混んでおり、緊急時などに利用できない」や「医療機関はそこそこあるものの、ネット予約のみ受付可能な病院も多く、予約ができないと受診してもらえないところが多い」「子どもが夜中に高熱を出した場合、病院まで遠く連れていくのが大変だった」等のコメントが見られました。近くに病院があっても、緊急時に混雑などで利用できない可能性もあるため、事前に口コミや評判なども確認してみると良いかもしれません。

3位以下は順に「職場までのアクセス」「公園などの遊び場」「地域の子育て支援制度の充実度」という結果となりました。
「職場までのアクセス」では「通勤時間が長いために帰宅時間が遅くなり、平日に子どもが起きている状態で会えることがほとんどない」や「駅前の保育園に決定したが、職場が遠いために保育園の開園前に出勤しなければならず、結局その保育園には預けられなかった」等、パパママ自身の負担だけでなく子育てにも影響があるようです。子どもの送迎や子どもと過ごす時間について考える時、職場までのアクセスのよさは重要なポイントですね。

また、「公園などの遊び場」では「徒歩圏内に遊具が沢山ある公園がなく、遊びが虫とりやかくれんぼばかりで飽きてしまう」や「古い公園だと遊具も古く不安」等の声が挙げられました。近くの公園の有無を確認するだけでなく、新しい遊具があるかどうかもチェックしておくとよさそうですね。

そして、「地域の子育て支援制度の充実度」では、「子育て支援センターが近くにない」や「子どもが多い地域のわりに、行政の子育てサービスが他の地域に比べて充実していない」という意見がありました。子どもの医療費や保育料の助成制度は市区町村によって制度内容が異なるほか、育児相談を受けられる自治体もあるため、ホームページなどで事前に調べておくとよいでしょう。さらに不明点があれば、該当の自治体に問い合わせてみるのがベストです。

そのほか、保育園や小学校の面では「近隣の人口が増えすぎて最寄りではなく遠くの小学校を指定されてしまう」や「駅近など利便性が高い認可保育園は倍率が高く、点数※が高くないとほぼ入れない」という声がありました。もし、希望エリアの近くに住む子育て中の知り合いがいれば子育て環境について聞いてみたり、通学予定の学校や施設に事前に確認してみるのも一つの手かもしれません。
※点数…認可保育園の入園選考に使用される、保護者の就労・健康状況等を点数化したもの。点数が高いほど入園できる確率が高くなる。

さらには「周辺に塾や習い事教室が少なく、送迎の負荷につながる」や「仕事で疲れてごはんの用意ができないことがあるため、日常的に利用できる飲食店が近くにあればよかった」等、子どもがある程度大きくなってから不便に感じる点も挙げられました。
お子さんの小学校入学以降の暮らしもイメージしながら、長期的な目線で周辺環境を考える必要がありそうですね。

3. マイホームを購入した方に購入のきっかけを聞いてみました

続いて、子育て世帯にマイホームを購入したきっかけについても聞いてみました。
圧倒的に多かったのは「家族が増えたタイミング」でした。「子どもが増えて手狭になった」という声が多数を占めるなか、「子どもを保育園に預ける前に住宅を購入したほうが、第二子への計画や仕事への復帰のスケジュールがたてやすかった」や「子どもがジャンプするのを叱りたくなかったため、子どもが小さいうちに購入を決意した」など、将来を見据えた意見も挙げられました。

2位以下は、「家賃がもったいないため」「社宅・寮を出るため」「子どもの学校入学までに購入したかったため」が続きました。「子どもの学校入学までに購入したかったため」を選んだ方の中には「小学校から長く付き合える人間関係を作ってほしかったため、入学前に購入を決意した」など、子どもが転校しないで済むように考慮したという声も多くありました。

なかには、勢いで購入した人も10%ほどいました。「なんとなく見学に行ったら意外と良く、最初買う気はなかったが買ってしまった」や「最初に見に行った家の眺望がよく、他は見に行かずに決めた」という声もあったため、マイホームの購入にはある程度勢いも大切なのかもしれません。

4. マイホームを購入するときに重視した点

さらに、マイホームを購入した当時、周辺環境で何を重視したかも聞いてみました。
1位と2位は僅差で「周辺の防犯・治安」と「幼稚園や小中学校などの利便性」でした。具体的には「通園や通学は毎日のことなので、少しでも近く負担にならない方が良いと思った」や「子どもが楽しく安全に暮らせるのが一番だから」など、子どもを第一に考えた声が目立ちました。

一方で、現在不満に感じていること1位の「周辺の歩行時の安全性」は6位でした。治安の良さや学校の通いやすさなどは、事前に確認しておくべき項目としてよく挙げられますが、購入時には道路の安全性まで考慮していなかった、という声が多数でした。購入後に後悔しないように、実際に歩いてみて気になる点はないか、歩道・自転車道の有無、夜間歩行時の安全性などはぜひチェックしておきましょう。

5. まとめ

現在子育て中の方に、子育て目線で自宅周辺環境の満足しているところ・不満に感じるところなどリアルな声を伺いました。今の周辺環境に満足している点としては、保育園や小中学校の利便性や治安の良さなど、子どもを第一に考えた回答が目立ちました。一方で、不満点として周辺の歩行時の安全性や、医療機関や公園、小学校が近くにあっても利用できない不便さが挙げられました。マイホーム購入後に後悔しないように、周辺環境を不動産会社に確認してみたり、快適で安全、便利な暮らしができそうか実際に訪れて確かめてみることも大事ですね。
しかし、「子育てしやすい周辺環境」の条件がすべて揃ったエリアを探すとなると大変です。どこに重点を置くかを考えながら優先順位を付け、子育て経験者の意見も取り入れながら楽しく住まい探しができると良いですね。

「ちばの住まいコンシェルジュ」ではお客さまの希望や予算にあった不動産会社・建築会社をご紹介いたします。また、新しいお住まいでの暮らしがイメージできるような地域情報もご案内します。お気軽にご相談ください。

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