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ちばぎん
お金のこと
2023.12.14

住宅購入の流れと確認すべきポイントを物件種別ごとに解説

マイホーム購入をスムーズに進めるには、あらかじめ購入の流れを把握しておくことが大切です。
大まかな流れは同じですが、物件種別ごとに必要な手続きが異なります。この記事では注文住宅、新築マンション、その他の新築戸建てと中古物件(戸建て・マンション)の3パターンに分けて解説していきます。

目次
  1. 1.注文住宅の購入の流れ
  2. 2.新築マンションの購入の流れ
  3. 3.新築戸建てと中古物件(戸建て・マンション)の購入の流れ
  4. 4.まとめ

1. 注文住宅の購入の流れ

1-1 資金計画づくり・情報収集・条件整理

マイホーム購入を考えるとき、最初にやるべきことは資金計画づくりです。
マイホーム建築に総額でかかる費用を確認しながら、頭金をどのくらい用意できるか、また、住宅ローンを利用する場合はどのくらい借入できるか把握する必要があります。
この時に、目先のマイホーム購入だけではなく、将来の収入見込みや住宅以外にかかる支出、マイホームを維持するのに必要な費用などもふまえて予算設定ができると安心して計画を進められます。

おおよその資金計画ができたら、情報収集をしながらマイホームに求める希望の条件を整理していきましょう。
物件種別や広さ、希望エリア、間取りなどの希望を挙げながら、さらに優先順位もつけていくと、物件を選ぶ際にスムーズに決断ができます。

1-2 建築会社選び

おおよその予算が決まり希望の条件がまとまったら、ハウスメーカーや工務店などの建築会社へ相談に行きましょう。
実際に住宅展示場やモデルハウスを見学することで、どんな家を建てたいか、より具体的にイメージを膨らませながら建築会社を選ぶことができます。気に入ったメーカーがあれば、具体的な話を聞きながら予算・希望エリア・広さ・間取りなどをすり合わせて、建築計画と見積金額を作成してもらいましょう。

1-3 土地探し・住宅ローンの事前審査

建築会社と相談しながら建築計画が固まったら、次は土地探しです。
土地探しは、以下の3つの理由から建築会社の担当者と二人三脚で行うのがおすすめです。

なお、建築会社選びと土地探しの目途がついたら早めに住宅ローンの事前審査を出しましょう。
希望する金額のローン審査が通らなければ、資金計画そのものを見直すことになるので、事前審査は早めに出すことをおすすめします。

1-4 不動産売買契約・工事請負契約・住宅ローン正式審査

購入する土地が決まると売買契約を締結します。契約時に支払う手付金(土地代金の5~10%程度)は現金払いする必要があり、自分で用意しなければならないので注意しましょう。

売買契約が完了すると、住宅ローンの正式審査(土地代金を先行して支払う場合)が必要になります。
事前審査とは異なり提出する書類も増えるので、担当者とよく確認し、書類不備等がないように気を付けましょう。
なお、ハウスメーカーや工務店によっては、建築費用を契約金・着工金・中間金・残金と複数回に分けて支払うケースもあります。あらかじめ支払いスケジュールを確認し、自己資金での対応が難しい場合はつなぎ融資を利用する方法などを考えておきましょう。

さらに、同時並行で建築会社と建物のプランや仕様の打ち合わせも行っていきます。
建物のプランなどが決まると、建築会社と建物の工事請負契約を結びます。工事請負契約を結ぶ際にも、物件価格の5~10%程度の手付金が必要となります。

1-5 住宅ローン契約・購入代金支払い(融資実行)・土地引き渡し

住宅ローンの正式審査で承認がおりると、住宅ローン契約(金銭消費貸借契約)を行います。住宅ローンの借入金額や期間、金利などの契約内容をよく見て、不明な点があれば金融機関の担当者に確認しましょう。
その後、購入代金支払い(決済)を行います。決済当日は、ローンの融資実行と土地の購入代金支払い、登記申請、諸費用の精算などが行われます。手続きが無事に完了すると土地が自分の名義となります。

1-6 設計打ち合わせ・工事請負変更契約・住宅ローン正式審査

建物の具体的なプランや仕様、設計の打ち合わせを行います。建築プランが確定し、当初締結した工事請負契約の内容から変更が生じた場合は、変更契約を締結します。金融機関によっては再度、建物代金分のローン審査が必要となります。

1-7 着工~上棟~竣工・住宅ローン契約

着工前には、車両の通行や騒音などにより近隣住宅に迷惑をかけてしまう可能性があるため、挨拶まわりを行う必要があります。地鎮祭や上棟式を行うかは、施主の判断で決めることができます。
折を見て、工事の状況を確認しにいくのもよいですね。

完成が近づくと引き渡しに向けて、金融機関と住宅ローン契約(金銭消費貸借契約)を行います。

1-8 建築費用支払い(融資実行)・建物引き渡し

建物が完成したら、引き渡しです。引き渡し前には、設備に不具合がないか確認する施主立ち合いの機会がありますので、気になる部分がないかよくチェックしましょう。
引き渡しと同日に金融機関からも住宅ローン融資が実行されますので、この融資金から、残りの建築費用を支払います。
外構工事などは、引き渡し後に行います。

2. 新築マンションの購入の流れ

2-1 資金計画づくり・情報収集・条件整理

注文住宅と同様に、まず資金計画づくりを行います。
おおよその資金計画ができたら、情報収集をしながらマイホームに求める希望の条件を整理していきましょう。
物件種別や広さ、希望エリア、間取りなどの希望を挙げながら、さらに優先順位もつけていくと、物件を選ぶ際にスムーズに決断ができます。

2-2 物件探し・モデルルーム見学

おおよその予算決めと条件整理ができたら、資料請求を行い、モデルルームの見学に行きましょう。
新築マンションは、通常、建物の完成前に販売が始まるため、希望の入居時期の1年~2年前から計画的に進めることが大事です。また、新築マンションは物件探しをするタイミングによって販売中の物件が限られるので、あまりエリアや条件を絞りすぎずに検討するとよいでしょう。

2-3 購入申込・住宅ローン事前審査

購入希望を固めたら、購入申込を行います。購入申込方法は先着順や抽選などがあります。

購入したい物件が決まったタイミングで、住宅ローンの事前審査を出しましょう。
新築マンションの場合は、金融機関との提携ローンなどが用意されているケースも多いので、担当者に確認してみるとよいですね。

2-4 不動産売買契約、住宅ローン正式審査

購入申込後、購入できることが正式に確定したら、物件に関する重要事項説明を受けて、売買契約を結びます。
なお、契約の際には一般的に物件価格の5~10%程度の手付金を現金で支払います。

売買契約が完了したら、住宅ローンの正式審査の申込です。売買契約書の写し等の書類が必要となります。

2-5 入居説明会・住宅ローン契約・内覧会

新築マンションは入居予定日の2~3ヶ月前になると、販売会社による入居説明会が行われます。
そこで、引越しを含む入居までのスケジュール、入居後のマンション規則、管理組合の詳細などについて説明を受けます。
その後は、また、このタイミングで金融機関と住宅ローン契約(金銭消費貸借契約)を行います。

住民票や印鑑証明書などが必要になるので、契約日に間に合うように準備しておきましょう。

さらに、入居予定日の約1ヶ月前は、完成した物件の内覧会も行われます。
実際に部屋を見ることができるので、施工に不備がないか確認するのはもちろん、採寸を行い、家具や家電の配置のイメージを固めるのもいいですね。

2-6 購入代金支払い(融資実行)・引き渡し

2-7 引き渡し、購入代金の支払い

マンションが完成したら引き渡しが行われます。
注文住宅同様に、引き渡しと同じ日に住宅ローン融資も実行されます。
住宅ローンの融資実行前に転職をしてしまうと、全ての審査結果が無効となる可能性が非常に高いからです。そうなると事前審査からやり直し、または手付金を放棄して購入キャンセルという事態もあり得ます。

3. 新築戸建てと中古物件(戸建て・マンション)の購入の流れ

3-1 資金計画づくり・情報整理・条件整理

注文住宅と同様に、まず資金計画づくりを行います。
おおよその資金計画ができたら、情報収集をしながらマイホームに求める希望の条件を整理していきましょう。
物件種別や広さ、希望エリア、間取りなどの希望を挙げながら、さらに優先順位もつけていくと、物件を選ぶ際にスムーズに決断ができます。

3-2 物件選び・問い合わせ

予算や希望条件が整理できたら、物件の情報収集を行いましょう。インターネットでの検索や、不動産業者に直接問い合わせることが一般的です。不動産業者であれば一緒に物件を探してくれるので、優先したい条件や予算は明確に伝えられるようにしておきましょう。

3-3 物件見学(内覧)・住宅ローン事前審査

気になる物件が見つかったら、物件の内覧を行いましょう。
その際は、不動産業者等を通して売主に確認を取り、内覧の段取りやスケジュール調整を依頼します。中古物件の場合、まだ売主が住んでいることもあるからです。また、内覧の際には、日当たりや窓からの景観、設備の有無やリビング・キッチンの広さなど、チェックしたいポイントを事前に考えてメモしておくとよいですね。

なお、住宅ローンの事前審査は早めに出しておくことをおすすめします。

物件の売主に対して購入の意思が強いことをアピールできると、申込みの際有利になることがあるので、内覧の際には金融機関から出された仮承認通知を持って行けるとベターです。

3-4 購入申込

購入したい物件が決まったら、まずは購入の申込みを行います。
少しでも早く購入意思を伝えることでライバルが減る可能性もあるので、気に入った物件が見つかったらなるべく早く申込みましょう。

3-5 不動産売買契約・住宅ローン正式審査

購入したい物件が決まり、売主との価格交渉等がまとまったら、売買契約を行います。
契約時には、売主に売買代金の5~10%程度の手付金を現金で支払います。また、このタイミングで、不動産業者等への仲介手数料の支払いも行う場合があります。業者によって支払うタイミングは異なりますので、事前に確認しておくとよいでしょう。

売買契約が終わったら、住宅ローンの正式審査を申込みます。
必要書類は注文住宅・新築マンションと大きく違うところはありません。ただし、注文住宅・新築マンションと異なりスケジュールがかなりタイトなので、契約後は速やかに正式審査を申込まないと、引き渡しに間に合わないこともあるので注意が必要です。

3-6 住宅ローン契約

正式審査で承認が下りたら、住宅ローンの契約です。
契約に間に合うように各種書類を準備し、不備なく契約を完了させましょう。

3-7 購入代金支払い(融資実行)・引き渡し

物件の引き渡し日に住宅ローン融資も実行されるので、残代金を支払います。
仲介物件は即日入居ができる場合もありますので、事前に引っ越し業者の手配等を済ませておくのもよいでしょう。また、リフォームを行う場合は引き渡し後に着工するのが一般的です。

4. まとめ

マイホーム購入は人生の一大イベントです。物件購入と住宅ローンの手続きを並行して行う必要があるので、段取りが複雑に見えるかもしれません。しかし、大きな買い物だからこそ、引っ越しまでの流れをよく理解して、時間にも気持ちにも余裕を持って進めていきましょう。

「ちばの住まいコンシェルジュ」では、住宅ローンの相談はもちろん、マイホーム資金のアドバイスやお客さまの希望や予算にあった不動産会社・建築会社のご紹介も可能です。
中立的な立場から一人ひとりに寄り添ったご提案をさせていただきますので、お気軽にご予約ください。

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