振り込め詐欺

社会問題となっているこの犯罪の名称、みなさんご存じかと思います。でも、いまだに多くの人が被害に遭っています。

被害に遭った人は「詐欺のことは知っていたんだけど…」「自分は被害に遭わないと思っていた」など、 一様に同じセリフを言います。後悔しても手遅れです。

手口をよく理解して必要な対策をとる、これが最大の防衛手段になります。

このサイトでは、振り込め詐欺の手口やその対策をご案内します。

オレオレ詐欺

オレオレ詐欺って?

「オレオレ」と言う位ですから、息子や孫など、極めて近しい関係の者になりすました者から接触を受け、お金を騙し取られることを言います。

電話で「オレだよ」と言われれば、反射的に息子か孫だと思ってしまう行動を巧みに突いた犯罪です。

「会社で必要な書類や小切手をなくした」「女性関係で訴えらえている」「会社のお金を使い込んだ」などがお金を必要とする主な理由ですが、解決しないと息子や孫の社会的地位が危ぶまれるといった親心が働き、発作的にお金を渡してしまうといったストーリーとなります。

特徴的なことは?

  • 「母さん(おばあちゃん)、オレだよ」と言ってくる。
  • 携帯電話が使えない状態であることを告げてくる。
  • 関係者(会社の上司、弁護士、女性の連れ合いなど)が電話口に出ることもある。
  • 銀行ではなかなかお金を下させてくれないので、それらしい理由を言うように指示される。
  • 息子や孫ではなく「代わりの者」がお金を取りに来る。

電話を受けたらどうしたらいい?

  • とりあえず自分が知っている息子(孫)の携帯番号に電話をかけてみる。電話で言われた番号や着信履歴から電話をかけてはダメです
  • 電話が繋がらなければ、勤務先に電話をかける・電話をかけてきた息子(孫)以外の家族に電話をかけてみるなど、他の確認手段をとってみる。
  • 友達に相談するのも良いでしょう。当事者でなければ冷静な判断が期待できます。
  • 判断が付かなければ、銀行でお金を下ろす際に、「こんな電話がかかってきた」とありのままのやりとりを伝えてください。
  • 仮にお金が下ろせても、大金を赤の他人に託すなどといったことは止めてください。本当に家族の一大事だとするならば、直接本人に手渡してください

架空請求詐欺

架空請求詐欺って?

その名のとおり、「架空の請求」を受け、お金を騙し取られることを言います。

典型的な事例は「インターネットのサイト閲覧料未納」や「名義貸しの帳消し費用」などです。多くの場合は恐喝めいた内容が伴うことが多く、「料金を支払わなければ法的手段をとる」「対応しないと犯罪で逮捕される」など、心理的に動揺させようとします。

このケースでは自分に非があると思い、誰にも相談せずに支払ってしまうことが往々にしてあります。

特徴的なことは?

(サイト未納料金請求の場合)

  • 法律事務所や債権回収会社など、身に覚えのないところから突然ハガキが来る。
  • インターネットを閲覧していたら突然ポップアップ画面が出て、連絡を乞う警告メッセージが出る。またはメールが届く。
  • 多くは送金先を指定される。

(名義貸しとなる場合)

  • 証券会社や介護施設運営会社などからの連絡が入る。
  • 必要以上に勧誘をしないが、その代わり「他の人に権利を譲るので名前を貸してほしい」と言われる。
  • しばらくすると弁護士や金融庁職員などを騙った者から電話が入り、「名義貸しは犯罪なので解決するのにお金が必要だ」「あなた自身が購入代金を払うように」などと言われる。
  • 多くは宅配便(あるいはレターパック)での送付を求められる。

電話を受けたらどうしたらいい?

(サイト未納料金請求を受けた場合)

  • サイトの閲覧だけでは利用者情報(住所・氏名・電話番号など)が犯人に漏れることは少なく、ハガキもメールも不特定多数へばら撒いているケースが多いので、すぐに相手とコンタクトを取ることは避けてください。うっかり電話をかけてしまうと相手の思うツボです。
  • 本当に自分が閲覧したサイトの運営会社から来ているものなのか確認をしてください。最近ではインターネットで検索すると「悪徳業者」といった書き込みがあったりしますので参考になるでしょう。
  • 身に覚えがない請求であれば無視すればいいでのすが、不安でしたら「消費生活センター」などに相談することをお勧めします

(「名義貸し」と言われた場合)

  • この言葉が出たら「詐欺」と疑ってください。
  • ただし、厄介な話に巻き込まれてしまったことは事実ですので、家族や知人など、より多くの人間の知恵を借りる、あるいは警察へ相談するなどして解決を図りましょう。くれぐれも1人で解決しようとはしないでください。

融資保証金詐欺

融資保証金詐欺って?

融資の前提として「保証金」や「登録料」などを要求され、お金を騙し取られることを言います。

お金に困っている人の「すがる気持ち」を逆手に取った犯罪です。

ひとたび振込をしてしまうと、様々な名目で更なる振込を要求されることがあります。

なかなか融資金が振り込まれず、不審に思い連絡を試みた時には、相手とは連絡が付かなくなっています。

特徴的なことは?

  • 事業を経営されている方や、金融業者からお金を借りた経験のある方などのリストを中心に、ハガキや電話・FAXなどで勧誘を受ける。
  • 「低利で即融資!」「保証人不要」など、いかにも魅力的な言葉が並べられている。
  • 「あなたには○○万円融資可能です」などと、勝手に融資額を示してくることもある。

勧誘を受けたらどうしたらいいの?

  • 原則、融資契約は「書面」により成立するということを覚えておいてください。また、手数料や保証料は融資金から差し引かれることが一般的ですので、事前に対価を求められたら「怪しい」と思ってください
  • また、貸金業を行う場合は登録を受ける必要があるので、検索サイトを利用して正規の業者かどうかを確認することも大事です。

還付金等詐欺

還付金等詐欺って?

税金や医療費などの「還付」があると言われ、ATMで還付手続の操作をしたつもりが、実は振込操作をしたことにより、お金を騙し取られることを言います。

特徴的なことは?

  • まず、市役所職員や銀行員などを騙った者が「税金(医療費など)の還付がありますが期限が迫ってます」と言われる。
  • 次いで、「ATMであれば手続が出来るので、携帯電話を持ってATMコーナーに行ってくれ」と言われる。
  • ATMに着いて携帯電話から指定された連絡先に電話を入れると、操作方法を指示される。
  • 最後にレシートを破棄するように言われる。

電話を受けたらどうしたらいい?

  • 「ATMでは還付金手続が絶対にできない」ということを覚えておいてください。実際にそのような仕組みを持ち合せている金融機関は存在しません。
  • 銀行員を名乗る者からこのような電話があったら、確認の意味で、まずはお取引店に電話を入れてください。

その他の類似詐欺

他にはどのような詐欺があるの?

  • 金融商品取引名目詐欺
    価値のない未公開株や社債などの購入を斡旋し、お金を騙し取られる詐欺
  • ギャンブル必勝情報提供
    競馬必勝法・パチンコ攻略法・数字選択式宝くじ攻略法などと称し、虚偽の情報の対価として登録料・情報料提供を要求され、お金を騙し取られる詐欺
  • 異性との交際あっせん
    雑誌やインターネットなどを通じ女性の紹介、あるいは女性に関する虚偽の情報提供の対価として会員登録料や保証金を要求され、お金を騙し取られる詐欺

<ワンポイントアドバイス>

ひまりん

振り込め詐欺から身を守るためのコツは、「むやみに電話に出ない」ことです。

そのために以下の対策を取ることをオススメします。

  • 電話は常に留守電設定にする。まずは留守電で受け、相手が確認できたら受話器を取る。
  • ナンバーディスプレイ(番号表示機能)を活用し、非通知やフリーダイヤルの番号からの電話には出ない。
  • 家族の連絡先(携帯や勤務先など)を予め登録しておく。あわせて着信音を変えておく。

なお、被害に遭ってしまったら、すぐに銀行へ連絡するとともに警察に被害を届け出てください。

振り込め詐欺救済法に関するご相談

2008年6月に「振り込め詐欺救済法(犯罪利用預金口座等に係る資金による被害回復分配金の支払等に関する法律)」が施行され、振り込め詐欺等の犯罪に利用された金融機関の預金口座に残っている資金(犯罪被害資金)について、被害者の方々に返還する手続きが定められました。

当行では「振り込め詐欺被害者相談専用窓口(下記フリーダイヤル)」にて、当行の預金口座に犯罪被害資金を振り込まれた方からのご照会を受け付けております。

なお、本法律に基づく資金の返還につきましては、預金債権等の消滅に係る公告手続き、被害回復分配金の支払申請に係る公告手続き等を行う必要があるため、実際に資金をお返しするまでには一定の時間を要することになりますので、ご承知おきください。

当行では、今後とも振り込め詐欺等の被害発生防止ならびに被害に遭われた方の救済に取り組んでまいります。

振り込め詐欺に関するお問い合わせ

なお、振り込め詐欺救済法は預金保険機構のホームページ上で公告が実施されており、被害者の方は、振り込んだ口座にかかる手続き実施の有無、手続きの進捗状況、口座の残高などが確認できますので、あわせてご覧ください。

預金保険機構

その他の金融犯罪 ~ご注意を~

クレジットカードの不正使用

クレジットカード情報を盗用し、ネット上で会員になりすまして物品を購入されてしまう被害が増加しています。

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外国送金による詐欺

法人のお客さまにおいて、継続的に取引をしている相手先から送金口座情報が変更された旨の電子メールが届き、そのメールに指定された口座へ外国送金を行った結果、第三者に資金が引き出されてしまった事例が発生しています。

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