他のサービスとパスワードを使い回していませんか?
会員制サイトやインターネットショッピングのパスワード…。複雑なものがいいと言うけれど、忘れたら困るし。面倒だからみんな同じにしておこう。
Aさんは、インターネットバンキングのパスワードも含め、すべて同じパスワードを設定していました。ある日、ある会員制サイトでパスワードの漏洩事件が発生。Aさんの知らないところで、何者かに漏洩したパスワードでインターネットバンキングを使われてしまいました。
IDやパスワードは使い回ししない
インターネットバンキングのIDやパスワードは、他の会員制サイトやショッピングサイトなどと違うものに設定しましょう。もし、同じパスワードを使っていると、どこかひとつが漏洩事件を起こしたときに、そのパスワードを使って、インターネットバンキングが悪用される可能性があります。
どんなパスワードを設定すればいいの?
「誕生日」や「電話番号」など、すぐに思いつくものは避けましょう。また「1111」や「aaaa」など、同じ文字が連続するものも、総あたり攻撃で突破される恐れがあります。「英小文字と大文字、数字を混ぜた、最低でも6文字以上」が望ましいパスワードです。
複雑なパスワードは、自分でも覚えにくいので、覚えやすいように工夫しましょう。たとえば、「犬が好き」なら、「I like dogs」という文を作り、「I(英語のアイ)を1(数字のいち)」に変え、「o(英語のオー)を0(数字のゼロ)」に変えて、「1LiKed0Gs」などのようにすると、推測されにくいパスワードになります。また、パスワードは、長い間使い続けるのではなく、定期的に変更するのが安全です。
パスワードを管理するときの注意点は?
パスワードは、人目から避けて管理しましょう。付箋に貼ったりメモに書いたりして、目立つところに置いてはいけません。パソコンのファイルとして保存すると、コンピューターウイルスにより、流出する恐れがあるので避けましょう。
またスマートフォンのメモアプリやクラウドサービスに、インターネットバンキングのIDやパスワード、乱数表などの情報を保存してはいけません。スマートフォンのブラウザにインターネットバンキングにアクセスした履歴が残っている場合、悪用される恐れがあります。スマートフォンを使用しないときは、ロックをかけておくことも大切です。
- 「誕生日」や「1111」など、単純なパスワードを設定しない
- パスワードを付箋に書いて貼ったり、パソコンやスマートフォンにファイルとして保存したりしない
- 長い間同じパスワードを使い続けず、定期的に変更する
- スマートフォンを使用しないときは、日頃からロックをかける
2015年1月29日現在