2025.2.20 更新
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【専門家監修】建築士が解説する理想の注文住宅を実現するための失敗しない建築会社の選び方とは?
マイホームの購入を決めたとしても、設計や建設をどの会社に注文すればいいか、迷う方も多いのではないでしょうか。ハウスメーカー、工務店、設計事務所、地域ビルダーと選択肢が多い分、自分に合った建築会社を選ぶのは難しいですよね。
そこで、InstagramなどのSNSでマイホームづくりやハウスメーカー選びのポイントを紹介している建築士のぽりんきさんに、建築会社の失敗しない選び方を教えていただきました。
ぽりんきさん
二級建築士、宅建士
ハウスメーカーや地域ビルダー、工務店で18年勤務したのち、独立。現在はハウスメーカーや工務店の集客・受注支援をしている。注文住宅の相談は2,000組を超える。Instagramも運営しており、プライベートでは二児の父でもある。
1. まずはハウスメーカー、工務店、設計事務所、地域ビルダーの違いを知ろう
——注文住宅を取り扱う会社には、ハウスメーカー、工務店、設計事務所、地域ビルダーがありますよね。それぞれどのような違いがあるのでしょうか?
——どのようにお願いする会社を決めたらいいのでしょうか。
——工務店と設計事務所のどちらにも当てはまらない場合は、ハウスメーカーか地域ビルダーを選ぶといいのでしょうか?
<建築会社選びのポイントとメリット・デメリット>
- ・自身の理想や希望と各建築会社の特性、メリット・デメリットを照らし合わせて絞っていくこと
- ・工務店のメリットは高い技術力を有し、木をふんだんに使った家づくりができる点で、価格もおさえられること。デメリットは、会社によって技術やサービスにはばらつきがある点。
- ・設計事務所のメリットは、オリジナル性の高いデザインを実現できる点。デメリットは、設計費用が発生して高額になることがある点。
- ・ハウスメーカーのメリットは、設計士やインテリアコーディネーターも自社で抱えているため、一貫して任せることができる点。デメリットは、会社の規模が大きい分、費用が高くなりがちである点。
- ・地域ビルダーのメリットは、広告費をおさえられる分、費用がリーズナブルである点。
デメリットは、企業の規模や業態が多様であるため見極めが必要な点。
2. 建築会社を選ぶ際のポイントは?
構造・性能、予算、相性で3社に絞ろう
——5から7社までの候補を決めたら、次はどのように絞っていけばいいのでしょうか?
——2つ目のポイントは何でしょう?
——相性のいい営業担当者はどのように見極めたらいいでしょうか。
<建築会社の候補を絞る際のポイント>
- ・構造や性能
- ・予算
- ・営業担当者との相性
実現性や納期、仕上がりで1社に絞ろう
——では、3社まで絞った後、1社に絞る時に選ぶコツはありますか?
<発注する建築会社を選ぶ際に見るポイント>
- ・間取りや設計の実現可能性
- ・スケジュールと納期
- ・住宅や設備の仕上がり
3. 見積もりでチェックすべきポイントは?
——発注する建築会社の候補が絞れた段階で、見積もりを依頼すると思います。その際、チェックすべきポイントを教えてください。
<見積もり時のチェックポイント>
- ・希望の設備・仕様が「標準仕様」かどうか、追加費用の有無
- ・細かい設備の価格
- ・保証期間やアフターメンテナンスの内容
4. 建築会社とのコミュニケーションで失敗しないためには?
——注意点として、建築会社との間で生まれがちなトラブルを教えてください。
<建築会社とのトラブルの防ぎ方>
- ・「言った、言わない」をなくすために記録をとる
- ・契約の前に要望をしっかり伝える
5. 建築会社選びをプロに相談する方法も
建築会社選びは、人生で最大級の買い物となるマイホーム計画を成功させる鍵となります。そのため、しっかりと情報収集を行い、焦らず慎重に検討して最適なパートナーを見つけることが大切です。 とはいえ、本記事で紹介したように、建築会社を比較検討する要素は多岐にわたります。自力でフラットに選ぶのが難しい場合は、プロに相談するのも一つの手です。「ちばの住まいコンシェルジュ」では、複数回の面談を通して、住宅に関する情報提供や希望条件の整理、ライフプランシミュレーションを行っているほか、不動産会社・建築会社のご紹介もしています。後悔のない選択をするためにも、ぜひプロへの相談も検討してみてください。