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2025.8.27 更新
ちばぎん
千葉銀行の地方創生戦略。「たすきプロジェクト」が描く地域の未来。【前編】
房総半島を横断するように走る、小湊鐵道といすみ鉄道。この沿線エリアをもっと元気にしたい。そんな思いからスタートしたのが「房総横断鉄道たすきプロジェクト」です。プロジェクト名の「たすき」には、2つの路線が房総半島にたすきを掛けたように見えるという視覚的な特徴に加えて、人と人、地域と地域、そして現在と未来を繋ぐ橋渡しの意味も込められています。今回の前編では、この取組みを推進してきた千葉銀行地方創生部の小川氏と小高氏、そしてちばぎんグループ会社のちばぎん商店の野中氏の3名に、これまでの手応えや、プロジェクトへの思いなどを語ってもらいました。
地域の思いが繋がっていく。「たすきプロジェクト」の現在地。
「房総横断鉄道たすきプロジェクト」では、これまで主な取組みとして、ちばぎん商店が運営する購入型クラウドファンディング「C-VALUE」を活用し、地域の事業者が考えた商品やサービス、イベントなどのアイディアを形にするお手伝いをしてきました。2024年12月に始動したクラウドファンディング第1弾では、10件中8件が目標を達成しました。続く2025年4月には第2弾として新たに11件のクラウドファンディングが始まり、地域の挑戦がさらに広がりを見せています。
―クラウドファンディングの第2弾が始まってから2カ月が経ちました。手応えはいかがですか?
「小湊鐵道・いすみ鉄道沿線 デジタルスタンプラリー」は、スマートフォンを片手にチェックポイントを巡りながら、沿線地域の魅力を味わってもらおうというイベント。スタンプを集めると乗車券や旅館の宿泊クーポンが当たる特典も。(2025年7月26日をもってスタンプラリーは終了しています)
―改めて「房総横断鉄道たすきプロジェクト」が始動した背景についてお聞きします。そもそも、どのような経緯や課題意識から、このプロジェクトは動き出したのでしょうか?
―プロジェクトの体制や皆さんの役割分担についても教えていただけますか?
―このプロジェクトの起点となったのは、3年前の2022年に小湊鐵道とともに取り組まれた、パイロット版のような企画だったと聞いています。
せっかくなら以前と同じことをするのではなく、もっとスケールを広げようという話になり、いすみ鉄道の古竹社長にもお声がけすることに。そこで前向きな返事をいただけたことで、「房総横断鉄道たすきプロジェクト」は本格的に動き出しました。
異なるから、響き合う。たすきの現場に生まれた化学反応。
―野中さんは今回から新たに加わられたそうですが、このプロジェクトにどんな期待を持っていましたか?
―では野中さん、自己紹介をお願いできますか?
ネットワークと熱意が、事業者との橋をかける
―リサーチも含めて、すべて皆さんで進められたのですか?
―今回は、すんなりと進んだのでしょうか?
ー支店長の皆さんも単なる仕事としてではなく、良いと感じたものを外に伝えたいという思いがあったのかもしれませんね。
「グループ連携の難しさ」や「部門間の壁」といった言葉とは無縁のように、自然体でチームワークを楽しんでいる3人。
「房総横断鉄道たすきプロジェクト」が動き出すまでの背景と、それを支えるメンバーたちの素顔を追った前編。彼らが何を思い、どう動いてきたのか。その原点を辿ることで、プロジェクトの輪郭が少しずつ見えてきたと思います。続く後編では、メンバーの心に残った沿線事業者のユニークな商品やサービス、心を動かすエピソードなどを紹介しながら、このプロジェクトが地域やちばぎんグループにもたらす次の展開を見つめていきます。
※所属、役職およびインタビュー内容は取材当時のものです。