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2025.8.27 更新
ちばぎん
ちばぎんグループ・地域活性化の担い手「ちばぎん商店」に迫るー地銀と地域商社の相互利益とは?
地域のお客さまと事業者の方々をつなぎ経済循環を活性化させる「地域エコシステム戦略」。それは、ちばぎんグループ中期経営計画の基本方針「最高の顧客体験の創造」の実現に向けた取組みです。 戦略の一角を担う、ちばぎんグループの地域商社であるちばぎん商店株式会社(以下、ちばぎん商店)は、千葉に眠る優れた商品・サービスを磨き上げ、世の中に広く発信するプロジェクト「C-VALUE」を展開し、地域の消費行動を促すための新しい価値づくりに取り組んでいます。 千葉銀行を母体とするちばぎんグループだからこそのシナジーが生まれている、そう語るのは同社 代表取締役社長 真下 健吾氏。では、そのシナジーの正体とは? 今回、同氏と地域商社事業部 部長 荻田 周介氏に、ちばぎん商店の設立背景から今後のビジョンに至るまでのお話と併せて語っていただきました。
サービスの差別化へ変革を迫られたちばぎんグループ
金融サービスのコモディティ化が進む近年、千葉銀行は伝統的な金融業務だけではお客さまの課題解決や本業支援にいま少し手が届かない状況にありました。そのような中、銀行法改正により銀行が行う業務の可能領域が拡大した社会背景をきっかけとして、金融面だけでなく非金融面でのサービス提供の検討が始まりました。
挑戦するCHIBAを伴走支援 生産者の思いをよりよいカタチで
商流の川上に立つべくちばぎん商店が始めたのは、千葉の新たな価値を生み出す「C-VALUE」プロジェクト。プロモーション効果に長けるクラウドファンディング、継続的な販売を可能にするECサイト、実際に手に取り価値を感じていただけるリアルイベントという3つのアプローチで、新しい商品・サービス開発に挑戦する千葉県の事業者の方々を支援しています。
2025年4月26日(土)に小湊鐵道といすみ鉄道の接続駅である上総中野駅にて、房総横断鉄道たすきプロジェクトの特別企画「結び目マチルシェ」が行われました。
地銀の強みをフル活用 情報と信頼と経営の目
これまでのプロジェクト総数は300件を超え、今では食品、観光、イベントといった幅広いジャンルの商材を取り扱っています。設立から多くの成功事例を積み重ねてこられたのは、ちばぎん商店特有のビジネス環境が関係していました。
香取市小見川町の「香湯ぎょうざ」。加工工場の建設からクラウドファンディング、ECサイトでの販売までちばぎんグループが一気通貫でご支援しました。
全国の「千葉推し」が千葉のこれからを作る 県内外の取組みへ
設立5年目を迎える今年、ちばぎん商店はこれまでに蓄積されたノウハウを駆使して県外進出も視野に入れています。しかし同時に、地域経済を活性化させるという目的のためには県内への取組みをよりスケールアップし、事業を拡大させることが欠かせません。
TSUBASAアライアンス…千葉銀行、第四北越銀行、中国銀行、伊予銀行、東邦銀行、北洋銀行、武蔵野銀行、滋賀銀行、琉球銀行、群馬銀行の 10 行が参加する地銀広域連携の枠組み。
応援消費…人や企業・地域などを応援するためにお金を使うこと。
※所属、役職およびインタビュー内容は取材当時のものです。