2025.8.27 更新
ちばぎん
NFT×地域活性化 千葉銀行の次なる一手
NFT(Non-Fungible Token)という言葉が、バズワードから具体的なユースケースを模索するフェーズに移行しつつある中、千葉銀行でも現在、新事業の創出を目指す行員たちがユニークな実証実験に挑んでいます。彼らが見据えるのは、NFTの地域社会への活用。果たしてNFTは、地域を活性化し、また地域のDXを後押しする新たな契機となりうるのでしょうか。実証実験を通して見えてきたのは、NFTを単なるデジタルアイテムではなく、地域の方々や企業を巻き込む新しいコミュニケーションツールとして活かす道筋でした。この記事では、行員たちが挑んだ実証実験の軌跡を辿りながら、NFTが描き出す未来の可能性を探っていきます。
北澤 卓也
株式会社千葉銀行 デジタル戦略部企画グループ
2014年入行。営業店勤務を経て、FinTech企業へのトレーニー出向を経験。帰任後は法人向けポータルサイトの企画やちばぎんアプリのプロモーションを担当。現在はデジタル戦略部企画グループで、BaaSやWeb3などデジタルを起点とした新事業創出に取り組んでいる。
未知だからこそ飛び込む。どこよりも早く。
ー地方銀行がなぜ今、NFTの実証実験に取り組んでいるのか、まずはきっかけから教えてください。
ーそれはどのような特性ですか?
ー金融機関としてはかなり早めの参入かと思いますが、不安などはありましたか?
工夫が手繰り寄せた、十分すぎる手応え。期待は確信に。
ー改めて、ちばアクアラインマラソン2024での取組みについて教えてください。
ー高齢の参加者もいる中、そんなに多くの方が興味を持ってくれたのですね。
県内イベントでの配布を検討した際、真っ先に頭に浮かんだのが千葉を代表するマラソン大会の1つである「ちばアクアラインマラソン」でした。
参加したランナーたちからは、「2年に1度の大会に参加した記録として、記念に残せてよかった」「今後コレクションしていきたい」といった声が寄せられました。
協賛から共創へ。スポーツイベントで検証するNFTの可能性。
ー続いての実証実験の場は、2025年2月9日に開催された「ちばぎんカップ」でした。こちらはどのような狙いがあったのですか?
NFT応援証の取得数は約5,000件。ファンの熱量が可視化され、今後の施策にもつながる手応えある結果に。
ー2025年4月27日に開催されたB.LEAGUEの公式戦でもNFTを配布されていますね。
ー反応はどうでしたか?
3人に1人がNFTをゲット。やはりジャンボくんの人気は根強いものがありました。
NFTは手段であり、地域と人をつなぐ新たな接点に。
ーNFTに関する取組みは、スポーツイベントだけでなく、ちばぎんグループとの共同プロジェクトにも広がりを見せていますね。
今回、プラレールとして商品化されたのは、千葉都市モノレールの「アーバンフライヤー0形」。未来的なフォルムが人気の車両です。
(c) TOMY 「プラレール」は株式会社タカラトミーの登録商標です。
ー試してみましたが、部屋の中をモノレールが走る様子にテンションが上がりました。こうした展開もまだまだ続きそうですね。最初に話を聞いたときは正直、「NFTってちょっとブームが落ち着いたのでは?」と思っていたのですが、全然そうではなかったことがわかってよかったです。改めて、今回の一連の取り組みを通じて得られたものについて教えてください。
ー最後に今後の見通しについても教えてください。
デジタルは、「冷たく、無機質なもの」という印象を持たれがちですが、千葉銀行がNFTで目指しているのは、むしろ逆。人々を応援する気持ち、頑張り抜いた達成感、地元のスポーツチームへの愛着。そうした「感情」を見える形にして残す手段がNFTであり、それはエモーショナルデータの記録と言えるかもしれません。
所属、役職およびインタビュー内容は取材当時のものです。