NEW
2025.11.14 更新
お金
高校生・大学生の口座開設に必要なものを紹介!開設の流れや口座選びのポイントを解説
高校生・大学生になると、活動範囲が広がり、お金を扱う場面も増えます。銀行口座は預金やアルバイト代の受け取り、学費の支払いなどさまざまなシーンで役立つため、口座を持ちたいと考える学生の方も多いのではないでしょうか。 銀行口座は高校生・大学生でも開設可能ですが、開設にあたりいくつか必要なものがあります。準備が必要なものや手続きの流れを知っておくと、スムーズな口座開設が可能です。学生生活で銀行口座を便利に利用するために、自身に合った銀行選びを意識しましょう。 本記事では、高校生・大学生の口座開設に必要なものや開設方法、口座開設の流れ、銀行選びのポイントを解説します。
高校生・大学生も銀行口座を開設できる
普通預金や定期預金などの銀行口座は、基本的に、年齢にかかわらず開設することができます。 そのため、高校生や大学生も、お金を貯めたり、アルバイトの給料を受け取ったりする目的で銀行口座を開設し、利用することが可能です。 ただし、未成年の場合、銀行によっては開設時にいくつかの条件を設けている場合があります。例えば、保護者の同行や同意書の提出、本人確認書類(学生証や健康保険証など)の提示が求められることがあります。 各銀行で条件が異なるため、事前に公式サイトや店舗で確認しておくことをおすすめします。
高校生・大学生が銀行口座を開設する際に必要なもの
銀行で口座を開設する際は、いくつか準備が必要なものがあります。口座開設時に必要なものを以下で詳しく説明します。
① 本人確認書類
本人確認書類は、口座を開設する方が「本人」であることを確認するための書類です。以下の顔写真付きの本人確認書類であれば、その1点の提示で本人確認が終わります。 ● 運転免許証 ● マイナンバーカード(顔写真付き) ● 在留カード 顔写真付きの本人確認書類を持っていない場合は、顔写真のない本人確認書類を2点準備します。顔写真のない本人確認書類の例は以下の通りです。 ● 各種健康保険証 ● 各種年金手帳 ● 共済組合の組合証・加入者証 ● 母子健康手帳などの福祉手帳 ● 児童扶養手当証書 また、上記の顔写真のない本人確認書類の1点に加え、住民票の写しや公共料金の領収書などの1点を組み合わせて提示することも可能です。
学生証は本人確認書類として認められる?
学生証は、多くの銀行で本人確認書類として認められていません。 一部の銀行では、官公庁から発行された氏名・住所・生年月日の記載がある学生証を、本人確認書類として認めているものの、対象となるのは「国・地方公共団体に属する公立の中学校、高等学校などの学生証」です。そのため、国立大学法人や公立大学法人、私立の大学や高等学校などは含まれません。 本人確認書類として学生証を利用できるかどうかは、口座を開設する銀行に、事前に確認しておくと良いでしょう。
② 印鑑
店頭で口座開設するときは、印鑑が必要になる場合があります。印鑑は、ゴム印やインクが内蔵されたスタンプ印ではなく、朱肉を付けるタイプのものを用意しましょう。 銀行によっては、印鑑を押さなくても手続きできるWEBでの口座開設や印鑑レス口座を提供しています。印鑑の準備や開設後に保管する手間を省きたい場合に便利なサービスなので、利用を検討しましょう。
③ そのほか必要なもの
銀行の口座開設時には連絡先を記入するため、携帯電話番号やメールアドレスの準備が必要です。 また、口座開設時には暗証番号(一般的に4桁の数字)を設定します。暗証番号はキャッシュカードやデビットカードの利用時などに必要な番号です。生年月日や同じ数字の繰り返しは避け、第三者に推測されにくい暗証番号の設定をおすすめします。また、定期的に暗証番号を変更することも心がけましょう。
高校生・大学生の銀行口座の開設方法
必要なものが準備できたら、口座開設の申込みを行います。銀行口座の開設方法は主に以下の二つです。 ① 窓口での申込み ② インターネットでの申込み それぞれにメリット・デメリットがあるため、申し込みやすい方法を選んで口座開設の手続きをしましょう。
① 窓口での申込み
窓口での口座開設は、店舗の営業時間内に窓口を訪れて手続きします。 本人確認書類や印鑑などを持参し、窓口で受け取った書類に必要事項を記入して提出すると、口座開設の手続きが完了します。 窓口での申込みは、担当者と相談しながら手続きできる点がメリットです。キャッシュカードは後日郵送される場合が多いですが、通帳はその場で受け取れます。 一方、銀行の営業時間は平日9:00~15:00の場合が多いため、平日に学校が休みの時を利用するか、平日15:00以降や休日に営業している店舗を探すなどの対応が必要になる点がデメリットです。
② インターネットでの申込み
銀行によっては、インターネットで口座開設が可能です。公式サイトへのアクセス、またはアプリをダウンロードして必要事項の入力や本人確認書類の提出を行い、手続きを進めます。 インターネットでの口座開設は、直接店舗に行く必要がなく、24時間365日※、自宅で好きなときに手続きできる点がメリットです。学校や部活動、アルバイトで忙しくても、スケジュールを調整するなどの負担なく、口座を開設できます。 ただし、インターネットでの申込みは、店舗での申込みと違って担当者に直接相談できない点がデメリットです。
※システムメンテナンス時を除く
高校生・大学生が銀行口座を開設する流れ
これまで、高校生・大学生の口座開設に必要なものや開設方法を紹介してきました。続いて、口座開設までの流れを解説します。口座開設までの大まかな流れは、以下の通りです。
上記に沿って口座開設の手続きを行います。 なお、口座開設が完了すると、銀行からキャッシュカードが送付されます。カードの裏面に署名欄がある場合にはサインをし、記載された氏名に間違いがないかを確認します。不正利用を防ぐためにも、キャッシュカードは大切に保管しましょう。
高校生・大学生が銀行口座を選ぶ際のポイント
口座を開設できる銀行は多くあり、どの銀行を選べばよいか迷ってしまう方もいるでしょう。高校生・大学生が銀行口座を選ぶ際は以下のポイントを意識すると、ライフスタイルに合った銀行口座を選びやすくなります。 ● 生活するエリアに銀行の店舗やATMがあるか ● 手続きにかかる手数料はいくらか ● スマートフォンアプリは使いやすいか 各ポイントを詳しく解説します。
生活するエリアに銀行の店舗やATMがあるか
利用できるATMや店舗は、各銀行で異なります。 自宅・学校・アルバイト先・よく行く場所の近くなど、生活圏内にATMや店舗があると、現金が必要になったときに対応しやすく、便利です。 銀行によっては、提携するコンビニエンスストアのATMや他行のATMを利用できる場合があります。夜間の利用が多い方は、24時間対応のATMの有無を確認しておくと、ライフスタイルに合わせた方法で利用できます。
手続きにかかる手数料はいくらか
出金・振り込みなどでATMを利用する際にかかる手数料は銀行によって様々です。 手数料は利用するATMの種類・曜日・時間帯により有料・無料が決まっているケースが多く、有料の場合は1回あたり110~330円ほどかかります。 手数料をできるだけ抑えるために、「無料で利用できるATMがあるか」「無料で利用できる時間帯が設けられているか」「有料の場合の金額はいくらか」などの点を確認することが大切です。 銀行口座を選ぶうえで、重要な比較ポイントの一つであることを理解しておきましょう。
スマートフォンアプリは使いやすいか
近年、多くの銀行が口座を管理できるアプリを提供しています。スマートフォンアプリで使える主な機能は以下の通りです。
スマートフォンアプリで残高照会・明細確認・振り込みができれば、店舗やATMに行く手間を省けます。スマートフォンアプリの有無と、機能や使いやすさに注目して選ぶのもおすすめです。
高校生・大学生が銀行口座を開設する際のよくある質問
最後に、高校生・大学生が銀行口座を開設する際のよくある質問をQ&A形式で紹介します。疑問や不明点がある場合は参考にしてください。 ● 銀行口座はどのような場面で使える? ● 口座開設は本人以外でも可能? ● 銀行口座の種類(預金)は何がいい?
銀行口座はどのような場面で使える?
銀行口座は、預金・引き出し・送金・受け取りなど、さまざまな場面で利用できます。 具体的には、貯まったお小遣いの貯蓄、アルバイト代の振り込み口座としての登録、奨学金・仕送りの受け取り、携帯料金の支払いなどです。また、電子マネーをはじめとしたキャッシュレス決済に銀行口座を登録すると、チャージや決済にも利用できます。
口座開設は本人以外でも可能?
銀行の口座開設は、原則として本人の手続きが必要です。 ただし、未成年(特に15歳未満もしくは中学生以下)の口座は、法定代理人(親権者など)が代理で開設できるケースが多いです。 未成年の口座開設を詳しく知りたい方は、以下の記事を併せてご覧ください。
銀行口座の種類(預金)は何がいい?
銀行口座には普通預金・定期預金・積立定期預金など複数の種類があり、口座を開設する際には、その中から選んで開設します。 口座を開設する目的にもよりますが、高校生や大学生が初めて口座を開設する際には、自由にお金の預け入れや引き出しができる「普通預金」がおすすめです。
まとめ
銀行口座は、学生生活で必要なお金のやり取りに役立ち、卒業後の社会人生活でもそのまま給与口座として利用できます。 高校生や大学生のうちに口座を開設することで、お金の出入りを把握する習慣が身に付き、貯蓄や支払いの管理を通して金融リテラシーを実践的に学ぶことができます。 各銀行で異なるATMの利便性や手数料、スマートフォンアプリなどを比較して、自身の学生生活に合った口座を開設しましょう。
銀行口座を開設するなら千葉銀行のWEB口座開設がおすすめ!
高校生・大学生が銀行口座を開設するなら、スマートフォンで手続きできる「千葉銀行のWEB口座開設」がおすすめです。窓口の営業時間内に店舗へ行けない方でも、自宅から好きなタイミング(※1)で申込みできます。15歳以上(中学生不可)の方は、本人による手続きが可能です。 千葉銀行は千葉県内の各地にATMを設置しており、全国の提携金融機関やコンビニATMも利用できます。なお、千葉銀行のATMは、平日8:45~18:00まで利用手数料が無料です。 千葉銀行では、スマートフォンで利用可能な「ちばぎんアプリ」を提供しています。「ちばぎんアプリ」は明細・残高の照会、各種料金の支払いが可能です。なお、ちばぎん口座同士なら手数料無料で振り込めるため、家族間の仕送りにも便利です。 口座開設では、デビットカードが一体となった「TSUBASA ちばぎん Visa デビットカード」が発行されます。現金の引き出しやタッチ決済に利用可能で、普段のお買い物でお得にポイントを貯められます。 さらに、「ちばぎん ひまわり宣言」を申し込むと、三つのステージごとに各種手数料が割引になります。「ちばぎん ひまわり宣言」とは、千葉銀行とのお取引が増えるほど多くの特典が受けられるサービスです。 千葉銀行の銀行口座は、初めて口座を開設する高校生・大学生にとって多くのメリットがあります。高校生・大学生で口座を開設したいと思っている方は、ぜひ千葉銀行のWEB口座開設をご利用ください(※2)。
※1 システムメンテナンス時を除く ※2 一部サービスのご利用には、所定の条件や審査がございます。詳細は千葉銀行公式サイトをご確認ください。
寄稿者プロフィール
新井 智美(あらい ともみ)
ファイナンシャルプランナー。2006年11月卓越した専門性が求められる世界共通水準のFP資格であるCFP認定を受けると同時に、国家資格であるファイナンシャル・プランニング技能士1級を取得。2017年10月 独立。主に個人を相手にお金に関する相談及び提案設計業務を行う。個人向け相談(資産運用・保険診断・税金相談・相続対策・家計診断・ローン住宅購入のアドバイス)のほか、資産運用など上記内容にまつわるセミナー講師(企業向け・サークル、団体向け)を行う傍ら、執筆・監修業も手掛ける。これまでの執筆・監修実績は3,000本以上。