ちばぎん
2026.4.2 公開
2026.4.13 更新
地銀連携のフロントランナーとして10年前に発足した「千葉・武蔵野アライアンス」 アライアンスの最前線~共同店舗 池袋支店の取組み~
経営統合でも合併でもない──。 今から10年前、独立性を維持したまま幅広い分野で協業を進める「千葉・武蔵野アライアンス」は、地銀連携の新モデルとして発足しました。 2019年には共同店舗として千葉銀行、武蔵野銀行の池袋支店を開設。アライアンスのエンジンとして大きな役割を果たしてきました。 今回は両行の池袋支店が協働して「新規事業に進出したい」というお客さまの思いを実現するため、大型の協調融資案件に取り組んだ事例について、支店長、担当者の皆さんにお話を伺いました。
「アライアンスでやってほしい」から始まった案件
―今回の案件はどのようにスタートしたのでしょうか。
山田:
共通のお客さまから、新しい事業に進出するために大きな金額で資金調達をしたいという相談がありました。その際に「この案件、アライアンスでやってもらえませんか」と言われたんです。お客さま自身もアライアンスで進める意思がはっきりしていたため、すぐに双方の担当と支店長の4名で集まり、案件の進め方や金額について協議しました。当初は9~10億円程度の調達希望でしたが、最終的にはメイン行が5億円、アライアンス側が6億円で、合計11億円の調達となり、新しい事業に進出することができました。
―今回の案件が特にうまくいった理由はどこにあったのでしょうか。
沼尻:
大きく3つあります。まず、歴代担当者がアライアンスのメリットを丁寧に伝え続けていたこと。次に、両行ともにお客さまと良好な関係を築いていたこと。そして何より、日頃から千葉銀行さんと良いリレーションが取れていたことです。これらが重なり、今回の案件は非常にスムーズに進みました。私としても非常に記憶に残る案件だったなと思っています。
山田:
振り返ってみると、メイン行よりも資金対応できたっていうところがあります。アライアンスだからできることでもありますが、両行と取引しているお客さまをもっと深掘りしていく。その第一歩はできたのかなと思いましたね。
沼尻:
やっぱり最初の1、2年目はお客さまの承諾をいただいて、両行がお互いにお客さまをご紹介しあう。これがメインだったと思います。そこを経て、両行でしっかり築き上げたものが、今回のようにお客さまのリクエストに対する迅速な回答に繋がりました。そういう意味で、6年目だからこそ実現した“二次深耕”の案件だと思っています。
“二行体制”でのスピーディーな回答がお客さまの安心に繋がった
―お客さまの反応はいかがでしたか。
小泉:
お客さまは以前からアライアンスに強い関心を持たれていて、「どんな組成になるのか」と期待を込めてお願いされました。他行が単独で審査を進める中、私たちは二行体制でスピーディーに提案できました。初めての大きな調達で社長もご不安だったようですが、提案の早さや二行で動く安心感を非常に評価していただきました。
案件を通じて信頼関係が生まれた
―担当者として印象に残った点はありますか。
野島:
前任者からは『社長と会えない会社』と聞いていました。普段は経理担当者とのやり取りが中心で。しかし今回の融資の過程で社長と直接話す機会が増え、関係性が大きく深まりました。融資実行から1年弱経った今では、会社の組織再編についてご相談をいただくまでに信頼が深まりました。これは、スピード感や金額の面でお客さまの期待に応え、思いの実現に繋げられた結果だと感じています。直接「ありがとう」と言われたわけではありませんが、そうした変化がとても嬉しく感じています。
池袋はアライアンスの掛け橋となるエリア
―池袋というエリアは、アライアンス推進においてどんな意味を持ちますか。
沼尻:
池袋は、当行においては埼玉と東京をつなぐ“掛け橋”です。同時に、千葉・武蔵野アライアンスにおいても、両行の重要性が重なる戦略的なエリアだと感じています。
山田:
なるほど、“掛け橋”いいですね。
銀行の枠を超えた“仲間”のような関係
―そうしたアライアンスの“掛け橋”である池袋支店で働く面白さはどこにありますか?
山田:
ちょっとニュアンスは違うんですけど、同じ銀行員として、違う銀行同士でも非常に近い存在になれるんです。例えば私と沼尻支店長は同じ支店長として話ができる。行員のみんなもそうだと思うんですよね。役職や立場が共通なので、支店長同士、担当同士が本音で話せる。違う会社だからこそ相談できることも多くて、まさに“仲間”のように連携できる。それがアライアンスの大きな価値だと感じています。
池袋支店は銀行代理業務の相互委託・受託により、双方が一部店頭業務を代理することのできる共同店舗となっています。
―最後に、池袋支店が果たす役割をどう捉えていますか。
沼尻:
千葉・武蔵野アライアンスとして“現場でこうあってほしい”という姿を最も体現できている場所だと思います。
山田:
そうですね。お客さまと両行の三者が“融合”する場所、それが池袋支店です。
【千葉・武蔵野アライアンス】 アライアンス10周年記念映像