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2025.9.30 更新
ちばぎん
動きはじめた、繋がりの循環。「たすきプロジェクト」が目指すこれからのかたち。【後編】
千葉銀行、ちばぎん商店、小湊鐵道、いすみ鉄道、そして地域の事業者たちが手を取り合い、房総の魅力を掘り起こす「房総横断鉄道たすきプロジェクト」。前編では、その立ち上げの背景や、プロジェクトに関わる人々の素顔に迫りました。後編となる今回は、これまでに実施されたクラウドファンディングの中から、メンバーたちの心に残っているプロジェクトを取り上げてご紹介します。即完売となったパンの旅ツアーをはじめ、数々のユニークで魅力的な挑戦が生まれた現場には、地域と真剣に向き合う人々の姿がありました。
クラウドファンディングから生まれた、気づきや意外性に満ちたプロジェクトたち。
ーさっそくですが、今回のクラウドファンディングの中で、特に皆さんの印象に残っているプロジェクトを教えてください。思わず引き込まれたものや、可能性を感じたものなど、印象的だったエピソードがあればぜひ伺いたいです。
「貸切バスとトロッコでめぐる! 房総横断パンの旅」は、沿線エリアの人気パン屋を巡る体験型企画。小湊鐵道の社員さんと地元の皆さんが「本当においしい」と思うパン屋を厳選してくれました。さらに普段はパンを提供していない地元の人気料理店も、この企画のために特別メニューを携えて参戦。パン好きにはたまらないツアーになりました。
―まさに狙いが形になった好事例ですね。反対に狙い通りではなかったけれど、結果としてうまく展開した事例などはありますか?
出品者の「ushikuni cafe」は、上総牛久駅に併設された一坪強のスペースにある小さなコーヒースタンド。商品の魅力や、それをうまく発信することと同じくらい、応援してくれるサポーターの存在が大きな意味を持つことに気づかせてくれました。
出品者の株式会社やますは、道の駅の運営などを行う地元企業。メンマ作りを楽しみながら、地域の社会課題にもアプローチできるユニークな体験イベントは、予想を上回る反響を呼びました。
2025年3月21日にグランドOPENした「SHINRA YORO VALLEY」
ー今回のプロジェクトならではの工夫や支援策はありましたか?
地域のキーパーソンのおかげで、大盛況に終わったマルシェ
2025年4月26日、上総中野駅で開催されたマルシェイベント「結び目マチルシェ」。地方創生を進める上で何を大切にすべきかを見つめ直す、メンバーたちにとって貴重な機会となりました。
ー今回のプロジェクトでは、そのあたりの機微もとても大事だったということですね。小川さんのそのような考えや姿勢は、一体、どこから生まれたものなのでしょうか?
クラウドファンディングを超える価値を目指して
ーグループ内の部門間連携でいうと、沿線の加盟店でキャッシュレス決済をすると通常の10倍のポイントがもらえる「房総横断鉄道 たすき TSUBASAポイント10倍キャンペーン」や、デジタル戦略部と一緒に実施した「たすきNFT」の配布などもその一例ですね。
ーでは取組みを進める中で、新たに見えてきた課題はありましたか?
ー今後の展開については、どのようなイメージをお持ちですか?
今回の「たすきプロジェクト」は、そのことを改めて教えてくれました。 まだまだ道半ば。けれどその歩みには、地域を想い、共に汗をかく人たちの力が宿っています。
異なる立場や専門性を持つ人たちが手を取り合い、繋がり合うことで、見えてくる風景がある。今回の「たすきプロジェクト」は、そのことを改めて教えてくれました。まだまだ道半ば。けれどその歩みには、地域を想い、共に汗をかく人たちの力が宿っています。
※所属、役職およびインタビュー内容は取材当時のものです。