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2026.1.30 更新
ちばぎん
地元に賑わいを取り戻す 奥房総に吹く4つの風「たすきSnap ~小湊編~」
小湊鐵道・いすみ鉄道沿線の事業者が、ちばぎんグループの地域商社であるちばぎん商店のクラウドファンディング「C-VALUE」を通じて千葉の魅力を発信する「房総横断鉄道たすきプロジェクト」。全21件に及ぶ個性あふれる企画の数々は、どのようなきっかけで立ち上がり、どのように目標を達成できたのでしょうか。「たすきSnap」では、そんな企画の裏側に迫り、参加事業者一人ひとりのリアルな声をお届けします。 第2回目は、のどかな田園風景の広がる南市原から養老渓谷、そして小湊鐵道といすみ鉄道が交わる上総中野駅にかけての、小湊鐵道沿線エリアで立ち上がった4つのプロジェクト。「上総中野駅かざぐるまオブジェ設置プロジェクト」、「SHINRA YORO VALLEY特別宿泊」、「時代をさかのぼる逆流ツアー」、「本格スペシャルティコーヒーで作るカフェオレベース」に迫ります。
人口減少に「待った!」をかける。地元に恩返しをするプロジェクトとは?
房総半島を“たすきがけ”のように走るローカル線・小湊鐵道といすみ鉄道。その沿線は奥房総とも呼ばれ、田んぼ、菜の花、桜が彩る「日本の原風景」が残る地域ですが、人口減少で徐々に賑わいを失いつつあるといいます。そんな状況を見過ごせないと動き出したのは、学生時代をこの地で過ごし、今改めてその魅力の再発見に挑戦する事業者たち。立場は違っても、地元に恩返しをしたい気持ちは同じでした。
~たすきSnap 05 株式会社kiccake 三上 絢香さん~ かざぐるまオブジェで上総中野駅を出会いの聖地へ
株式会社kiccake(キッカケ)代表取締役・三上 絢香(みかみ あやか)さん。地元でカフェを営むお母さまの『人が減って寂しくなってきちゃった』という言葉で、故郷・大多喜町へUターンを決意。イベント事業やコンサル事業を展開しています。
小湊鐵道といすみ鉄道が交差するときに生まれる風が、かざぐるまに込めた縁結びの願いを運んでいく──。「かざぐるまオブジェ設置プロジェクト」は、2つの鉄道会社が接続する上総中野駅を、人と人の縁も交わる出会いの場にしたいという思いから立ち上がった企画です。発案者は株式会社kiccakeの代表取締役・三上 絢香さん。わずか1年で1,000人規模へと成長した“大多喜マチルシェ”など、数々のイベントを手掛けています。
オブジェは、上総中野駅の駅舎ホーム側に設定される予定です。
お店情報
~たすきSnap 06 SHINRA YORO VALLEY 野口 智子さん~ 後継ぎ問題から一転、300%の支援金を集めた養老渓谷の温泉宿。
SHINRA YORO VALLEY女将・野口智子(のぐち ともこ)さん。五井で生まれ育ち、高校生のときに前身となる「渓流の宿 福水」をご両親が始めるタイミングで養老渓谷に移住しました。
養老渓谷の景勝地・懸崖境(けんがいきょう)を望む「SHINRA YORO VALLEY」は、かつてその地にあった「渓流の宿 福水」を、館山を拠点とするホテルチェーン・HANASHIBUKI RESORTが事業承継する形で誕生しました。2025年3月のオープンを記念した、たすきプロジェクト限定の宿泊プランは目標の3倍の応募を記録。女将の野口 智子さんは「開業からずっと走り続けている感じ」の忙しい日々だと言います。
~たすきSnap 07 合同会社開宅舎 髙橋 洋介さん~ のろのろ、ガタガタ、ぐらぐら進む。小湊鐵道「逆流ツアー」の反響とは。
合同会社開宅舎代表兼デザイナー・髙橋 洋介(たかはし ようすけ)さん。市原市1人目の「地域おこし協力隊」。石神の菜の花畑を守るプロジェクトや、後述の上総牛久駅にカフェを作るプロジェクトなど多くの地域事業に携わります。
南市原エリアで空き家と移住希望者のマッチング事業を行う「開宅舎」代表・髙橋 洋介さん。今回のたすきプロジェクトに参加した多くの事業者を実行委員会に紹介した、ハブのような存在です。そんな髙橋さん自身も思いがけない流れから立ち上げたのが、小湊鐵道の五井駅から養老渓谷駅まで、都会からどんどん田舎の風景へと時代を遡るようにして進む「逆流ツアー」。実際に髙橋さんが空き家を紹介した個性豊かな移住者を、小湊鐵道に乗って訪ねる旅でした。
ツアーの移動はすべて小湊鐵道。五井駅からのスタートです。
多くの地元の方がツアーに協力してくれました。軽食を配るのはushikuni cafeの曽根さん。
お店情報
~たすきSnap 08 ushikuni cafe 曽根 晴さん~ コーヒー豆のスペシャリストが贈る、誰もが手軽なカフェオレ体験。
ushikuni cafeオーナー・曽根 晴(そね はるる)さん。CQI認定Qアラビカグレーダー。2020年、当時の市原市「地域おこし協力隊」の髙橋さんとともに前身となるカフェ「#牛久にカフェを作りたいんだ」を立ち上げました。
上総牛久駅の古い物置がコーヒースタンドに生まれ変わった「ushikuni cafe」。Qアラビカグレーダー(国際コーヒー鑑定士)の資格も持つ曽根 晴さんが2024年6月よりオーナーを務めています。忙しい日々にも気軽に美味しいコーヒーを楽しめるようにとの思いから、最高級の豆を使用した「カフェオレベース」を開発。ギフトにもぴったりな商品として、たすきプロジェクトに出品しました。
カフェオレベースには加糖(左)と無糖(右)の2種類を用意。店舗でもオンラインでも購入可能です。