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当行では、他行に先駆けて女性を管理職に登用してきた。1983年4月、全国の地方銀行で初めて女性課長が誕生したのに続き、1986年2月には出張所長に、同年10月には支店長に女性を登用した。なお、女性支店長の誕生は都市銀行・地方銀行を通じて初であった。
また、女性の職種を広げる取組みも進めた。営業店には、1980年10月よりローン専任の「ローンレディ」を、1986年9月より公共債・定期預金などの運用提案を行う「証券レディ」を配置した。この頃、女性の渉外担当者も増員し、主に個人取引を推進した。
折しも、1986年4月に「男女雇用機会均等法」が施行され、職場での男女平等の確保や、家庭と仕事の両立を可能とする職場の提供が企業に求められる時代になっていた。
その後も当行は、女性が働きやすく、活躍できる職場づくりに努め、育児休業制度や中途退職した女性の職場復帰を促す再雇用制度などを整備していった。
業務が多様化・複雑化していくなかで、幅広い分野の知識と実践力のある人材の育成が課題となった。1985年4月に「自己啓発チャレンジ目標制度」を創設し、若手行員の自己啓発意欲の向上を図ったほか、原則、公募によって信託銀行、証券会社、海外金融機関などへトレーニーを積極的に派遣した。
また、トレーニー派遣以外にも、1988年に制度化した「管理職海外視察制度」や日米協会が主催する「米国夏期ビジネス講座」などの海外研修を取り入れた。
職員が有給休暇を取得しやすくするため、対象者や日数などを定めた休暇制度を拡充していった。
1990年4月に永年勤続休暇制度・短期連続休暇制度、1991年4月にリフレッシュ休暇制度、1993年1月にスポット休暇制度を相次ぎ創設した。なお、職員が年1回1週間以上の職場離脱をすることはリスク管理の観点からも必要であったことから、連続休暇の完全取得を徹底した。
この他、福利厚生施設も充実させた。1989年9月に千葉市若葉区更科町に「更科グラウンド」を設置し、同年10月にはここを会場として、従業員組合と「ふれあいスポーツフェア」を共催した。役職員のみならずその家族も参加できるイベントで、現在も続いている。また、1993年3月には銀行直営の保養所に「鴨川グランドタワー」を加えた。
創立40周年にあたる1983年3月、社会福祉行政に役立ててもらうため千葉県に1億円を寄付した。寄付金の一部は「千葉県地域ぐるみ福祉振興基金」に充当され、地域のボランティア団体、NPOなどが行う市民福祉活動の助成金などに活用された。
1989年10月には第1回「ちばぎんひまわりコンサート」を開催した。お客さまを無料で招待するこのイベントは、音楽のジャンルを問わず、これまでの開催が50回を超え、現在も続いている。
1990年6月には、日本橋ちばぎんビルに「ちばぎんアートギャラリー」を開設した。常設のギャラリーとして、千葉県にゆかりのある作家の個展などを開催し、これまでにのべ14万人が来場した。なお、同ギャラリーはビルの建て替えによって、2014年3月に「ちばぎんひまわりギャラリー」としてリニューアルオープンした。