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2017年11月、当行は老朽化が進む本店の建て替えを決定した。敷地内の駐車場スペースを建設地とし、2018年7月から2年3か月の工期を経て、2020年9月に3代目となる「ちばぎん本店ビル」が完成した。本店の建設は1973年に千葉市の中心部から千葉みなと地区に本店所在地を移して以来、実に47年ぶりであった。
新本店ビルの設計にあたっては、「地域社会との共生」「働き方改革による生産性向上」「BCPの強化」「環境への配慮」の4つを基本コンセプトとした。地上16階建ての建物は大海原を進む帆船をモチーフとしており、一般利用も可能な金融資料室「FinTERRACE(フィンテラス)」やコワーキングスペース「PORT」、演奏会場としても使える大ホールを設置した。また、フリーアドレスの導入や効率的なフロア動線、徹底したペーパーレス化によって本部の生産性を向上させるとともに、有事の際には地域の防災拠点としても活用できるなど、各コンセプトに基づく機能や設備が随所に施された。
11月には新装なった大ホールで県知事や千葉市長らを招いての落成記念式典を行い、佐久間頭取は「この建物には、当行が既存の銀行の枠組みを超え、新たな金融企業グループとして未来に歩みを進めるという強い想いを込めた」と挨拶した。その後、旧本店の解体や外構整備を行い、2023年5月にグランドオープンを迎えた。
なお、建て替えに伴い、本店営業部も2020年11月24日より新本店ビルで営業を開始した。
ちばぎん本店ビルは、新しい時代に颯爽と帆を立て大海原を進む帆船をモチーフとしています。
既存の銀行の枠組みを超え、新たな金融企業グループとして未来に歩みを進めるという強い想いを込めており、今後50年間の当行の発展を支えるベースとなります。
「地域社会との共生」のシンボルと位置付け、今後も新本店ビルを中核として、地域の皆さまとともに持続的な成長を実現してまいります。
2014年1月、一帯の再開発が進む東京都中央区日本橋室町に「室町ちばぎん三井ビルディング」※7が竣工すると、ここを東京における新たな本部拠点に定め、2月に東京事務所やマーケット部門の市場営業部、市場業務部を移転し、機能強化を図った。また、2月17日より、ホールセールバンキングを行う東京営業部も同ビルで営業を開始した。
なお、中央通りに面した東京営業部の店舗入り口には大型マルチビジョンを設置し、千葉県や県内自治体とタイアップした観光情報などを放映しているほか、2014年3月には商業施設4階に入場無料のアートスペース「ちばぎんひまわりギャラリー」をオープンし、CSR活動の発信の場としても活用している。なお、同ギャラリーは建て替え前のビルに常設していた「ちばぎんアートギャラリー」を発展させたものである。
このほか、ちばぎん総合研究所も同ビルに東京分室を置き、立地の良さを生かして各種セミナーを開催している。
当行では、グループ一体経営に向けた態勢整備の一環で、2016年5〜9月にかけ、グループ9社を幕張新都心地区の「ちばぎん幕張ビル」へ順次移転・集約した。
グループ会社の持つさまざまな機能を1か所に集めることで、より効率的かつ協調的な業務運営が可能となった。
ちばぎん幕張ビルに移転したグループ会社は以下のとおりである。
また、2021年8月に、ちばぎん証券が施主に名を連ねる複合施設「KABUTO ONE」(東京都中央区日本橋兜町)が竣工し、11月の同社に続き、12月にはT&Iイノベーションセンターが同ビルに本社を移転した。
※7 室町ちばぎん三井ビルディング
日本橋再生計画の中核を担う室町東地区開発計画の一環で、三井不動産や千葉銀行など、6事業者によって建設されたオフィス・商業用途の複合ビル。