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当行では、金融庁の「リレーションシップバンキングの機能強化に関するアクションプログラム」および「地域密着型金融の機能強化の推進に関するアクションプログラム」に対応するかたちで、「リレーションシップバンキングの機能強化計画」(2003年4月~2005年3月)、「地域密着型金融推進計画」(2005年4月~2007年3月)を策定し、半期ごとに進捗状況を公表した。
その後、地域密着型金融の取組みは当局の監督指針に盛り込まれ、日常の監督のなかでフォローアップされることとなった。当行における地域密着型金融の推進に関する主な施策は以下のとおりである。
地域密着型金融を推進するうえで、法人取引においては担保や保証に過度に依存しない融資手法や、先進的な融資スキームを積極的に取り入れていった。
1999年に法整備されたPFI(Private Finance Initiative)は、公共施設の整備・運営に民間のノウハウを投入する手法で、当行は2001年4月に千葉市が発注者となった案件に初めて参加し、2003年6月の市川市のPFI事業では初のアレンジャーを務めた。
また、中小企業が市場から資金調達する手法として注目されていたローン担保証券(CLO:Collateralized Loan Obligation)においては、当行がアレンジャーとなって2004年3月に「千葉県版CLO」を組成した。これは、当行など地元金融機関が信用保証協会保証付融資を実行し、その債権を裏付資産とする投資信託を個人投資家向けに販売するスキームであった。地方銀行がCLOを組成したこと、CLOを投資信託として販売したことはともに全国初の取組みであり、組成は3回を数えた。
この他、ちばぎんキャピタルでは1988年以降、複数の投資事業組合(ファンド)を運営し、ベンチャー企業や中小・中堅企業に対する投資を行っている。
当行では、稠密な店舗網を通じて得られるさまざまな情報を蓄積し、顧客への付加価値提案につなげる情報営業に力を入れてきた。営業スタイルも多様化し、従来の相対での顧客紹介のほか、商談会やインターネット上の企業ニーズ掲示板「ビジネス@ちばぎん」「ひまわりニーズNAVI」などを通じた1対多数、多数対多数のマッチングにも取り組んだ。
2003年6月より、ビジネスマッチング業務が銀行法上の「その他の付随業務」に位置付けられると、当行も翌年11月より有料での情報提供を開始した。