目次
閉じる
- 第1部
- 第2部
- 第3部
目次
閉じる
銀行業務の拡大に伴い、システムも高度化・複雑化していったことで、システムの構築・維持にかかるコストや人員の確保が各行共通の課題となっていた。その解決策の一つがシステムの共同化であり、地方銀行でもシステムベンダーごとにいくつかの検討グループが形成された。
当行も、2010年代後半の更改時期を見据えた次期基幹系システム※8の構築にあたっては、日本アイ・ビー・エムのユーザー行と銀行システムをめぐる問題点や将来のあり方などさまざまな角度から検討を行い、共同化に向けた準備を進めていった。そして、2008年3月、当行、第四銀行(現・第四北越銀行)、北國銀行、中国銀行、伊予銀行の5行によって、共同化プロジェクト「TSUBASA(翼)プロジェクト」がスタートした。
この時期、営業店の負担が大きい後方事務を順次本部集中していった。まず、2009年9月に営業店あての電話を「電話受付センター」が取り次ぐ体制に変更した。電話受付の専担者を置くことによる応対水準の向上・均質化と、電話応対による営業店の業務ロス時間の削減が目的であった。また、2009年9月までに諸届管理事務を、2010年4月までに振込管理事務をそれぞれ「手続センター」に集中した。
こうして、各種事務や債権書類などの本部集中化が進むにつれ、本店内のスペースが不足してきたため、2012年5月、千葉市中央区の旧蘇我支店跡地に、新たに「蘇我事務センタービル」を建設した。地上6階建て、延床面積4,156㎡の事務棟には、本店から業務集中部ローンサポートセンター、担保集中センター、ちばぎん保証の一部部署が移転した。
※8 基幹系システム
預金・融資・為替など銀行の主要業務を処理する中枢のシステムのこと。定期的に大規模な更改が必要となる。